もともと、TOEICスコア500点前後でくすぶっていた僕ですが、いくつかの勉強法を実践することで、短期間でTOEIC® Listening & Reading テストで800を突破することができました。
今回は、僕が800点を取得するために実践した具体的な方法と、勉強時間をご紹介したいと思います。
特に500点前後のスコアの方には再現性があると思いますので、是非参考にして頂けたら幸いです。
はじめに
日本の世間一般でTOEICというと、 TOEIC® Listening & Reading (TOEIC L&R )のことを指します。
日系企業の就活や昇格等で求められるTOEICスコアも、大半はTOEIC L&Rを指しています。
TOEICで800点取得のメリット
TOEICで800点を取得すると、以下のようなメリットがあります。
- 国内企業の就職や昇格で足切りになることがほぼ無くなる
- 業務の幅が広がる
- 海外旅行に対してポジティブになる
- それなりの達成感があり、自信につながる
上記のメリットに対して、800点取得に必要な勉強時間はそこまで多くない(後ほど解説します)ので、挑戦する価値は十分あると思います。
逆に、TOEIC800点取得しても以下のようなことはできなかったりします。
- 外人と流暢に会話できるわけではない
- 洋書を楽しめる、というレベルではない
- 字幕無しの洋画はほとんど理解できない
上記はTOEIC学習とのひも付きが弱いので、これらを期待している方はTOEIC学習はあまり効率的ではないように思います。
試験で求められるスキル
TOEIC L&Rは下記の2つのパートで構成されています。
リスニングセクション(約45分間・100問):会話やナレーションを聞いて設問に解答
リーディングセクション(75分間・100問):印刷された問題を読んで設問に解答
作文や面接は存在していません。
なので、英単語、英文法、リスニングの3つを学習すれば、TOEIC L&Rの範囲はカバーできます。
次項では、それぞれの僕が実践した学習方法と、学習にかかった時間を解説していきます。
英単語
まずは単語です。
単語力が無いと何も始まらないので、諦めて暗記するしかありません。
TOEIC800点に必要な語彙数は約7000語で、僕の現在の語彙数もおおよそそのくらいです。
ですので、まずは7000語の語彙力を目指して暗記をしてください。
おすすめの学習方法
下記のメリットがあるので、筆者はスマホアプリを利用した学習をおすすめします。
スマホアプリのメリット
- 本を持つ必要が無い
- 移動中などスキマ時間の学習に適している
- 学習の履歴が記録される
- 現在の語彙力を管理できる
数あるスマホアプリの中でどれを選ぶかについてですが、英単語は短期集中で一気に憶え、それを維持することが重要になります。
それを踏まえると、下記のポイントを満たすアプリを選択するのが良いです。
・自動で復習をリマインドしてくれる
・7000語以上のレベルに対応している
・余計な機能が無い
筆者も使用しているおすすめのアプリをご紹介します。
Androidユーザーにおすすめのアプリ
エクタン ~エクストリーム英単語~
Androidスマホを利用中の方にはエクタンが圧倒的におすすめです。
世界で唯一!嫌でも英語を覚えられるスパルタアプリ
※但し、スパルタ教師についてこられる生徒限定
英単語を覚えられるアプリはたくさんありますが、この『エクタン~エクストリーム英単語~』は本当に厳しいです。今までどのアプリにしようか迷っていた人も、このアプリなら必ず英単語をモノにできます。このアプリが他と違うところは、「学習データ」の部分です。どの英単語がどこまで深く学習できているのかを表す「習熟度」によって示される「忘却曲線アルゴリズム」です。この度合いによって、一度学習した英単語も忘れそうな頃に再度出題されるというしくみです。
http://www.objectfanatics.com/ekutan.html
エクタンのいいところ
- 一切無駄が無くストレスの無いUI
- 単語を忘れた頃にいい感じに再出題してくれる忘却曲線対応
- 地味にモチベーションを上げてくれるランキング機能
- 10000語を超える収録語彙数
- 英語→日本語、日本語→英語の両方を学習可能
上記の通り、単語学習に必須の要素をすべて満たしており、収録語彙数も多いのでTOEIC800を取得したあとも末永く使えます。
Androidスマホをお持ちの方であれば、エクタンで学習すれば間違い無いと思います。
ちなみに広告有りなら無料でも利用できますが、一日の学習回数の制限等があるので、一気に学習するなら有料版がおすすめです。
GooglePlayの下記リンクからダウンロードできるので是非試してみてください。
エクタン ~エクストリーム英単語~
iPhoneユーザーにおすすめのアプリ
最後の英単語学習!マジタン
先述のエクタンはiPhoneには提供されていません
その代わり、iPhoneユーザにはマジタンをおすすめします。
【AppStore有料総合・教育両部門1位獲得!】
最後の英単語学習!マジタン
“やって語彙を増やすか、やらずに悩みを増やすか”
◎スクリーニングと記憶度管理で効率的に学習!
◎全レベル網羅で自分の語彙数を正確にカウント!
◎5日で今まで覚えた英単語を全て思い出せます!
「何冊も買ったのにちゃんと勉強しなかった、ドンドン語彙数を増やせる英単語教材が欲しい」
TOEIC200点台から985点に上げた弊社代表が発案、
①知っている単語は排除(スクリーニング機能)
②自分の語彙数を正確に把握(語彙数カウント)
③効率的反復(記憶度変化、時間制限予習&4択)
を備えたドンドン語彙数を増やせるアプリです。
マジタンのいいところ
- 単語を忘れた頃にいい感じに再出題してくれる記憶度管理対応
- 10000語を超える収録語彙数
正直、個人的にはエクタンの方が好みなので、Androidユーザの方にはエクタンの方をおすすめします。
とはいえマジタンも必要十分な機能を備えているので、良いアプリには違いないです。
こちらは有料版のみの提供ですが、買い切りタイプなのでエクタンより月次のコストは低いです。
ダウンロードは下記からどうぞ。
最後の英単語学習!マジタン
7000語の習得に必要な勉強時間
人によってばらつきはありますが、高校卒業時点での語彙数はおよそ3000語と言われているので、4000語を習得すると仮定しましょう。
その場合、必要な学習時間はおよそ80時間です。
ただし、単語は放っておくと忘れてしまうので、あまり期間をかけてしまうと効率が悪くいです。
ですので、TOEIC本番に目標の語彙数になるよう計画を立てて、一気に憶えてしまうのがおすすめです。
英文法
英文法は、核となるルールと、その他例外を学習していく作業になります。
僕のおすすめは、英語リーディング教本で英文法の骨格を作り、スタディサプリで例外も含めた実践力をつける、という学習方法です。
英語リーディング教本
文型を理解していないと、後段の学習効率が非常に悪くなってしまうので、まずは文型の学習することをおすすめします。
文型というと苦手意識を持つ方も多いと思いますが、そういった方におすすめなのが、英語リーディング教本です。
この本は「Frame of referenceの要点50個」を暗記することで英文法のルールが一通り学べるようになっています。
正直、書籍の構成は非常にストイックでつまらないのですが、何も考えずに「Frame of referenceの要点50個」を憶えれば良いだけなので、何からやればいいかわからない、何がわからないかわからない、といった方には非常に効率が良いです。
こんなもの憶えて本当に役に立つのか?と不安になるかもしれませんが、後の学習における吸収力に大きく影響するので、愚直にトライしてみることをおすすめします。
スタディサプリ
核となるルールを憶えたら、次は実際にTOEICの問題を解きながら実践力をつけていきます。
そこでおすすめなのが、リクルート社が提供するスタディサプリです。
僕の場合、500点から一気に800点に到達したのは、このアプリによるところが非常に大きかったです。
スタディサプリのコンテンツは下記の通り。
- カリスマ講師 関 先生の「世界一わかりやすいTOEIC®テストの授業」
- TOEIC®テスト20回分相当の問題演習
- 文法講義
- 英単語
TOEICの過去問や文法問題の要所要所でカリスマ英語講師 関先生の講義動画があるのですが、これがヒジョーにわかりやすく、得点に直結します。
1講義5分程度でスキマ時間にも勉強しやすく、毎回新しい発見があるので、僕自身も楽しく勉強を続けられました。めちゃくちゃおすすめです。
ちなみにこのアプリ、利用料金は月3000円前後と少々お高いのですが、きちんと継続すれば値段以上の価値は絶対あります。
半年もしくは1年のパック契約だと少し安くなるので、パック契約して自分を追い込むのもありです。
英文法の習得に必要な学習時間
個人差は有ると思いますが、僕の場合は、英語リーディング教本で10時間、スタディサプリで40時間、合計50時間で800点の文法力に到達しました。
現在の点数が500点前後の方であれば、おおよそ50時間程度で必要な文法力は身につくと思ってよいかと思います。
リスニング
最後にリスニングですが、結論から言うとスタディサプリの問題演習をひたすらやるだけでOKです。
ポイントですが、演習に含まれるディクテーションもきちんとやるようにしてください。いちいち文字を打ち込まないといけないので正直面倒ですが、愚直に続けていると不思議とリスニング力が上がってくる実感が湧いてくるはずです。
当然ですが、関先生の講義もきちんと全部見てください。
リスニングの習得に必要な学習時間
これも個人差があると思いますが、僕はスタディサプリを60時間やることで、800点に必要なリスニング力に達しました。
シャドーイング以外のリスニングの全コンテンツを1周すると大体60時間前後で終わるはずなので、それを目安に取り組んでいただければと思います。
#僕はシャドーイングはこっ恥ずかしいので全スルーしましたが、本当はシャドーイングもやったほうが良いです。
まとめ
- TOEIC L&Rに必要なのは単語力/文法力/リスニング力
- 単語力は7000語をエクタンかマジタンアプリで暗記
- 文法力はリーディング教本で核を作り、スタディサプリで訓練
- リスニングはひたすらスタディサプリ
- 学習にかかる時間は、単語80時間、文法50時間、リスニング60時間
190時間の勉強でTOEIC800点は到達できるので、就職や昇格のための学習としてはコスパは悪くないと思います。旅行も楽しくなるので、おすすめです。
学習時間の目安がわかれば計画も立てやすいと思うので、学習の参考にしていただけたら幸いです。
では!